機械油のにおいと記憶
札幌市のアロマ空間デザイナー 志摩柚生子です。
昨年秋に発売された、大沢在昌『冬の狩人』を読み進めています。
目に留まったキーワード「機械油のにおい」。
これを見て、ふと思い出したのは、前の職場の倉庫のことでした。
事務所から廊下を渡り、重たい扉の向こうにタイヤやら、ネジやら、バンパーやらが積まれている場所でした。
接着剤のにおい、エンジンオイルか何かの油のにおいが、それぞれの部品に染み付いているのでしょうね。
これを機械油のにおい=前の職場の倉庫のにおい、と私は記憶しているようです。
においと記憶、いろいろ思い出させてくれますね~。
床は緑だったなぁ、というところまで(笑)
でも、思い出したのは、どんな場所だったか、ということまででした。
「楽しかった!」とか「心がはずむ!」といった気持ちのない場所、特段思い入れのない場所でした。
きっと、『機械油のにおい』が無機質なものだからかもしれません。
精油の香りがしていたら、楽しい場所になっていたのかも?
「あっ、いい香りがする!」と感じると、無意識に笑顔がこぼれたり、ハッとして目の前が明るくなるような感覚になります。
『良い香り』を感じないと、変化を感じづらいですが…
『良い香り』があると、メリハリが生まれます!
もちろん『良い香り』とは、心地よいと感じる香りのことです✨
今思えば、前の職場のその倉庫では、寒い時期に社内パソコンの入替えで、一日中ドカジャンを着て作業をしていました。
あのとき、アロマディフューザーを置いておけば…楽しい記憶になっていたのかも(笑)
無機質なモノに囲まれた中に、ちょっと香りをひと添え。
本日も香りある素敵な一日をお過ごしください🍀🍀